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- *syntax.txt* For Vim バージョン 8.2. Last change: 2021 Aug 16
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+ *syntax.txt* For Vim バージョン 8.2. Last change: 2021 Nov 20
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -775,7 +775,7 @@ g:html_font を使って1つないしは複数のフォントを変換された
775
775
5. 構文ファイルの覚書 *:syn-file-remarks*
776
776
777
777
*b:current_syntax-variable*
778
- Vimはロードした構文の名前を変数 "b:current_syntax" に記憶している。ある構文が
778
+ Vimは読み込んだ構文の名前を変数 "b:current_syntax" に記憶している。ある構文が
779
779
有効な場合だけある設定を行うにはこの変数が利用できる。例: >
780
780
:au BufReadPost * if b:current_syntax == "csh"
781
781
:au BufReadPost * do-some-things
@@ -1056,32 +1056,45 @@ ChangeLogでは行頭のスペースのハイライトできる。これをオ
1056
1056
1057
1057
CLOJURE *ft-clojure-syntax*
1058
1058
1059
- デフォルト構文グループは、変数 *g:clojure_syntax_keywords* や
1060
- *b:clojure_syntax_keywords* を用いて追加できる。値には構文グループの名前をキー
1061
- とし、値にカスタム識別子の| List | を持つ| Dictionary | を指定する:
1059
+ *g:clojure_syntax_keywords*
1060
+
1061
+ "clojure.core" 内の公開変数のシンタックスハイライトはデフォルトで提供されるが、
1062
+ | g:clojure_syntax_keywords | 変数にシンボルを追加することによって、追加のシンボ
1063
+ ルをハイライトすることができる。値は、それぞれが識別子の | List | を含む構文グ
1064
+ ループ名の | Dictionary | である必要がある。
1062
1065
>
1063
1066
let g:clojure_syntax_keywords = {
1064
- \ 'clojureMacro': ["defproject", "defcustom"],
1065
- \ 'clojureFunc': ["string/join", "string/replace"]
1067
+ \ 'clojureMacro': ["defproject", "defcustom"],
1068
+ \ 'clojureFunc': ["string/join", "string/replace"]
1066
1069
\ }
1067
1070
<
1068
1071
有効な構文グループについては、Clojure 構文スクリプトを参照。
1069
1072
1070
- バッファ変数(| buffer-variable | ) *b:clojure_syntax_without_core_keywords* がセッ
1071
- トされると、言語定数と特定のフォームにのみマッチする。
1073
+ そしてまたプラグイン作者が動的にシンボルをハイライトする意図で使用するための
1074
+ バッファローカル版として変数 *b:clojure_syntax_keywords* もある。
1075
+
1076
+ 変数 *b:clojure_syntax_without_core_keywords* への設定で、"clojure.core" の変
1077
+ 数をデフォルトでハイライトしなくなる。これは `(:refer-clojure :only [])` で設
1078
+ 定される名前空間に便利である。
1079
+
1080
+ *g:clojure_fold*
1081
+
1082
+ | g:clojure_fold | を `1 ` に設定すると、Clojureコードの折り畳みが有効になる。複
1083
+ 数行にまたがる任意の list, vector または map は、標準のVimの | fold-commands | を
1084
+ 使用して折り畳むことができる。
1072
1085
1073
- *g:clojure_fold* を設定するとシンタックスエンジンに基づいた Clojure コードの折
1074
- り畳みが有効化される。複数行に渡るリスト、ベクタ、マップなどを標準の Vim を
1075
- 使って折り畳みできる | fold-commands | 。
1076
1086
1077
- このオプションは rainbow-parentheses プラグインのような、角カッコの構文範囲を
1078
- 変更するようなスクリプトを使っているときは機能しない。
1087
+ *g:clojure_discard_macro*
1079
1088
1080
- このオプションは初期設定でオフになっている。
1089
+ この変数を `1 ` に設定すると Clojure の "discard リーダーマクロ" の基本的なハイ
1090
+ ライトを有効にする。
1081
1091
>
1082
- " 初期設定
1083
- let g:clojure_fold = 0
1092
+ #_(defn foo [x]
1093
+ (println x))
1084
1094
<
1095
+ Note このオプションは、スタックされたdiscardマクロが正しくハイライトされない
1096
+ (例 `#_#_` )。
1097
+
1085
1098
1086
1099
COBOL *cobol.vim* *ft-cobol-syntax*
1087
1100
@@ -1486,6 +1499,13 @@ FORM用の既定の拡張カラーモードではヘッダー命令とFORMプロ
1486
1499
る。
1487
1500
1488
1501
1502
+ FORTH *forth.vim* *ft-forth-syntax*
1503
+
1504
+ "*.fs" にマッチするファイルのタイプは F# か Forth である。自動判別がうまく機能
1505
+ しない場合、または F# ファイルを一切編集しない場合は、vimrcでこれを使用する: >
1506
+ :let filetype_fs = "forth"
1507
+
1508
+
1489
1509
FORTRAN *fortran.vim* *ft-fortran-syntax*
1490
1510
1491
1511
デフォルトのハイライトと方言 ~
@@ -1628,14 +1648,6 @@ FVWM CONFIGURATION FILES *fvwm.vim* *ft-fvwm-syntax*
1628
1648
:au! BufNewFile,BufRead /etc/X11/fvwm2/* let b:fvwm_version = 2 |
1629
1649
\ set filetype=fvwm
1630
1650
1631
- 全ての有効な色の名前をVimにハイライトさせるには、システムの色データベース
1632
- (rgb.txt)の位置を知らせる必要がある。これには変数 "rgb_file" にその場所を設定
1633
- する。色データベースが/usr/X11/lib/X11/にあるとすれば: >
1634
-
1635
- :let rgb_file = "/usr/X11/lib/X11/rgb.txt"
1636
-
1637
- このような内容をファイル.vimrcに追加する。
1638
-
1639
1651
1640
1652
GSP *gsp.vim* *ft-gsp-syntax*
1641
1653
@@ -3066,6 +3078,14 @@ SQLにはANSI標準があるのだが、ほとんどのデータベースエン
3066
3078
より詳しい説明は| ft_sql.txt | を参照。
3067
3079
3068
3080
3081
+ SQUIRREL *squirrel.vim* *ft-squirrel-syntax*
3082
+
3083
+ Squirrel はハイレベルな命令型オブジェクト指向プログラミング言語であり、ビデオ
3084
+ ゲームなどのアプリケーションのサイズ、メモリ帯域幅、リアルタイム性の要件に適す
3085
+ る軽量なスクリプト言語として設計されている。次の拡張子のファイルは、Squirrel
3086
+ ファイルとして認識される: .nut
3087
+
3088
+
3069
3089
TCSH *tcsh.vim* *ft-tcsh-syntax*
3070
3090
3071
3091
これは "tcsh" という名前のシェルをカバーしている。これはcshのスーパーセットで
@@ -4326,7 +4346,7 @@ skipパターンも "\n" を含んでよい。ただし次の行の最初の文
4326
4346
"\(\I\i*\)" をexternalとしてマークする。endパターンでは\z1によってstartパターン
4327
4347
中の最初のマークされた部分への外部参照とする。外部参照はskipパターン中でも使え
4328
4348
る: >
4329
- :syn region foo start="start \(\I\i*\)" skip="not end \z1" end="end \z1"
4349
+ :syn region foo start="start \z (\I\i*\)" skip="not end \z1" end="end \z1"
4330
4350
4331
4351
通常のマークとexternalなマークはまったく独立であり、別々に番号が振られる。例え
4332
4352
ば、文字列 "aabb" に対してパターン "\z(..\)\(..\)" を適用すると、\1は "bb" を
@@ -4650,24 +4670,37 @@ Note: "*/" を含む文字列で行をまたぐものがあると、Cコメン
4650
4670
再帰的な読み込みはされない。つまりカラースキームスクリ
4651
4671
プト中で ":colorscheme" を使うことはできない。
4652
4672
4653
- カラースキームをカスタマイズするには異なる名前を使い、
4654
- 例えば "~/.vim/colors/mine.vim"、`:runtime ` を用いてオ
4655
- リジナルのカラースキームを読み込む: >
4673
+ カラースキームのカスタマイズには2つの選択肢がある。
4674
+ 特定の色の見栄えを変えるため、カラースキームを読み込む
4675
+ 前にカラー名を再定義することができる。desert スキーム
4676
+ は、カーソルに khaki 色が使用されている。同じ色のより
4677
+ 暗いバリエーションを使用する場合: >
4678
+
4679
+ let v:colornames['khaki'] = '#bdb76b'
4680
+ colorscheme desert
4681
+ <
4682
+ | :highlight-link | の関連付けを変更するなど、さらにカス
4683
+ タマイズするには、別の名前を使用する。例えば、
4684
+ "~/.vim/colors/mine.vim" と `:runtime ` を使用してオリ
4685
+ ジナルのカラースキームを読み込む: >
4656
4686
runtime colors/evening.vim
4657
4687
hi Statement ctermfg=Blue guifg=Blue
4658
4688
4659
- < カラースキームが読み込まれる前に、自動コマンドイベント
4660
- | ColorSchemePre | が発生する。カラースキームが読み込ま
4661
- れた後、自動コマンドイベント | ColorScheme | が発生す
4662
- る。カラースキームファイルを書くための情報については次
4663
- を参照: >
4689
+ < カラースキームが読み込まれる前に全デフォルトのカラーリ
4690
+ ストのスクリプト(`colors/lists/ default.vim ` )が実行さ
4691
+ れ、| ColorSchemePre | 自動コマンドイベントがトリガーさ
4692
+ れる。カラースキームが読み込まれた後に | ColorScheme |
4693
+ 自動コマンドイベントがトリガーされる。
4694
+ カラースキームファイルを書くための情報については次を参
4695
+ 照: >
4664
4696
:edit $VIMRUNTIME/colors/README.txt
4665
4697
4666
4698
:hi[ghlight] 属性がセットされたハイライトグループを全て表示する。
4667
4699
4668
4700
:hi[ghlight] {group-name}
4669
4701
1つのハイライトグループを表示する。
4670
4702
4703
+ *highlight-clear*
4671
4704
:hi[ghlight] clear 全てのハイライトをデフォルトに戻す。ユーザーによって加
4672
4705
えられたグループに対するハイライトが全て消去される。
4673
4706
現在の 'background' の値によってデフォルトの色が決ま
@@ -4681,7 +4714,9 @@ Note: "*/" を含む文字列で行をまたぐものがあると、Cコメン
4681
4714
4682
4715
:hi[ghlight] [default] {group-name} {key} ={arg} ..
4683
4716
ハイライトグループを追加する、または既存のグループに対
4684
- する強調を変更する。
4717
+ する強調を変更する。指定された色の名前が認識されない場
4718
+ 合、| 'runtimepath' | 上で見付かる各
4719
+ `colors/lists/ default.vim ` が読み込まれる。
4685
4720
引数{key} ={arg} については| highlight-args | を参照。
4686
4721
オプショナルな引数[default]については
4687
4722
| :highlight-default | を参照。
@@ -4952,8 +4987,32 @@ guisp={color-name} *highlight-guisp*
4952
4987
"gg" Green値
4953
4988
"bb" Blue値
4954
4989
これらの値は16進であり、範囲は "00" から "ff"。例: >
4955
- :highlight Comment guifg=#11f0c3 guibg=#ff00ff
4990
+ :highlight Comment guifg=#11f0c3 guibg=#ff00ff
4991
+ <
4992
+ あなたがカラースキームの作者であり同じ16進数値を繰り返し使うのであれば
4993
+ | v:colornames | にカラー名を定義することができる。例えば: >
4994
+
4995
+ # デフォルト値を提供するがユーザーが上書きすることを許容する。
4996
+ :call extend(v:colornames, {'alt_turquoise': '#11f0c3'}, 'keep')
4997
+ :highlight Comment guifg=alt_turquoise guibg=magenta
4998
+ <
4999
+ 名前付きのカラーに依存するカラースキームを使用していて、それらのカラー
5000
+ の正確な見栄えを調整したい場合は、スキームを読み込む前に
5001
+ | v:colornames | の値をオーバーライドすることで調整できる: >
5002
+
5003
+ let v:colornames['alt_turquoise'] = '#22f0d3'
5004
+ colorscheme alt
4956
5005
<
5006
+ 他人に信頼されるカラーリストを開発したい場合は、カラー名にプリフィック
5007
+ スを付けるとよい。慣例により、これらのカラーリストは colors/lists ディ
5008
+ レクトリに配置される。その例を
5009
+ '$VIMRUNTIME/colors/lists/csscolors.vim' で見ることができる。このリス
5010
+ トは、以下を使用したカラースキームによってソースされる: >
5011
+
5012
+ :runtime colors/lists/csscolors.vim
5013
+ :highlight Comment guifg=css_turquoise
5014
+ <
5015
+
4957
5016
*highlight-groups* *highlight-default*
4958
5017
以下はデフォルトのハイライトグループである。これらのグループはデフォルトでオプ
4959
5018
ション 'highlight' によって使われる。ただしハイライトは 'background' の値に依
@@ -5013,6 +5072,12 @@ LineNrBelow 'relativenumber' オプションが設定されているときのカ
5013
5072
CursorLineNr LineNr と同じだが 'cursorline' が設定され、'cursorlineopt' に
5014
5073
"number" が含まれるか "both" が設定されているときに現在行に使
5015
5074
われる。
5075
+ *hl-CursorLineSign*
5076
+ CursorLineSign SignColumn と同じだが 'cursorline' が設定されたときに現在行に
5077
+ 使われる。
5078
+ *hl-CursorLineFold*
5079
+ CursorLineFold FoldColumn と同じだが 'cursorline' が設定されたときに現在行に
5080
+ 使われる。
5016
5081
*hl-MatchParen*
5017
5082
MatchParen カーソル下の文字、または直後の文字が括弧であるとき、その文字と
5018
5083
対応する括弧に使われる。| pi_paren.txt |
@@ -5225,24 +5290,25 @@ Unixでは~/.vim/after/syntax/syncolor.vimファイルを使うとよい。例:
5225
5290
else
5226
5291
highlight comment ctermfg=green guifg=green
5227
5292
endif
5228
-
5229
- カラースキームを使用すると、ユーザー定義の色が使われるのか、それともカラース
5230
- キームで定義された色が使われるのかわからなくなる場合がある。これはカラースキー
5231
- ムファイルに依存する。| :colorscheme | を参照。
5232
-
5293
+ <
5233
5294
*E679*
5234
5295
このsyncolor.vimが "syntax on" を実行しないこと、また、オプション 'background'
5235
5296
を設定したりコマンド "colorscheme" を実行しないように注意すること。もしこれら
5236
5297
を実行すると無限ループに陥ってしまう。
5237
5298
5299
+ Note カラースキームを使用すると、ユーザー定義の色が使われるのか、それともカラー
5300
+ スキームで定義された色が使われるのかわからなくなる場合がある。これはカラース
5301
+ キームファイルに依存する。| :colorscheme | を参照。
5302
+
5238
5303
*syntax_cmd*
5239
5304
syntax/syncolor.vimファイルが読み込まれると、変数 "syntax_cmd" に次の3つの値の
5240
5305
どれかがセットされる:
5241
- "on" " :syntax on" コマンド。ハイライト色が上書きされるがリンクはそ
5306
+ "on" ` :syntax on` コマンド。ハイライト色が上書きされるがリンクはそ
5242
5307
のまま。
5243
- "enable" ":syntax enable" コマンド。まだハイライトが定義されていないグ
5244
- ループに対して色を定義するだけ。":syntax default" を使うこと。
5245
- "reset" ":syntax reset" コマンドまたはカラースキームを読み込む。全ての
5308
+ "enable" `:syntax enable` コマンド。まだハイライトが定義されていないグ
5309
+ ループに対して色を定義するだけ。`:highlight default` を使うこ
5310
+ と。
5311
+ "reset" `:syntax reset` コマンドまたはカラースキームを読み込む。全ての
5246
5312
色を定義する。
5247
5313
"skip" 色を定義しない。'runtimepath' で前にあるsyncolor.vimファイルが
5248
5314
既にデフォルト設定をセットしているとき、そのデフォルト設定をス
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