diff --git a/_includes/_ja/getting-started.md b/_includes/_ja/getting-started.md new file mode 100644 index 0000000000..97ebcbd692 --- /dev/null +++ b/_includes/_ja/getting-started.md @@ -0,0 +1,169 @@ +このページは Scala 2と Scala 3の両方に対応しています。 + +## インストールなしで今すぐ Scala を試す! + +Scala を今すぐ試すにはブラウザで「Scastie」を使います。 +Scastieは Scala のサンプルコードがどのように動作するかをブラウザで簡単に試すことができるオンライン「playground」で、様々なバージョンのコンパイラと公開されているライブラリが利用できます。 + +> Scastie は Scala 2と Scala 3の両方をサポートしていますが、デフォルトでは Scala 3になっています。Scala 2のスニペットをお探しの方は、[こちら](https://scastie.scala-lang.org/MHc7C9iiTbGfeSAvg8CKAA)をご覧ください。 + +## コンピューターに Scala をインストールする + +Scala をインストールすると、コンパイラやビルドツールなどの様々なコマンドラインツールが同時にインストールされます。 +私たちは必須ツール全てを確実にインストールするために「Coursier」の使用をお勧めしますが、それらを手動でインストールすることもできます。 + +### Scala インストーラーを使う(推奨) + +Scala のインストーラーは[Coursier](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)というツールで、コマンドは`cs`です。このツールを使うと、JVM と標準 Scala ツールがシステムにインストールされます。 +以下の手順でお使いのシステムにインストールしてください。 + +
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Follow the instructions to install the cs launcher then run:

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$ ./cs setup

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+ + +`cs setup` は JVM の管理だけでなく、便利なコマンドラインツールもインストールします: + +- JDK (インストール済みでなければ) +- [sbt](https://www.scala-sbt.org/) ビルドツール +- [Ammonite](https://ammonite.io/), 強化された REPL +- [scalafmt](https://scalameta.org/scalafmt/), コードフォーマッター +- `scalac` (Scala 2 コンパイラー) +- `scala` (Scala 2 の REPL と script runner). + +`cs`の詳細については、[ccoursier-cliのドキュメント](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)をご覧ください。 + +> 現在`cs setup` は Scala 2 のコンパイラとランナー(それぞれ`scalac`と`scala`コマンド)をインストールします。ほとんどのプロジェクトでは Scala 2 と Scala 3 の両方に対応したビルドツールを使用しているので、通常は問題になりません。しかし、以下の追加コマンドを実行することで、Scala 3のコンパイラとランナーをコマンドラインツールとしてインストールすることができます。 +> ``` +> $ cs install scala3-compiler +> $ cs install scala3 +> ``` + +### 手動でのインストール + +Scala プロジェクトのコンパイル、実行、テスト、パッケージ化に必要なツールは Java と sbt の2つだけです。 +Java のバージョンは8または11です。 +これらを手動でインストールするには: + +1. Java 8または11がインストールされていない場合は、[Oracle Java 8](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk8-downloads.html)、[Oracle Java 11](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk11-downloads.html)、または[AdoptOpenJDK 8/11](https://adoptopenjdk.net/)からJavaをダウンロードしてください。Scala と Java の互換性の詳細については、[JDK Compatibility](/overviews/jdk-compatibility/overview.html)を参照してください。 +1. [sbt](https://www.scala-sbt.org/download.html)をインストールしてください。 + +## sbt で「Hello World」プロジェクトを作成する + +sbt をインストールしたら、次のセクションで説明する Scala プロジェクトを作成する準備ができました。 + +プロジェクトの作成には、コマンドラインまたはIDEを使用します。コマンドラインに慣れている方は、その方法をお勧めします。 + +### コマンドラインを使う + +sbt は、Scala のビルドツールです。sbt は、Scala のコードをコンパイルし、実行し、テストします。(sbt は、Scala コードのコンパイル、実行、テストを行います(ライブラリの公開やその他多くのタスクも可能です)。 + +sbt で新しい Scala プロジェクトを作成するには、以下の手順で行います: + +1. 空のディレクトリに`cd`する. +1. Scala 3プロジェクトを作成する場合は`sbt new scala/scala3.g8`、Scala 2プロジェクトを作成する場合は`sbt new scala/hello-world.g8`というコマンドを実行します。これは、GitHub からプロジェクトのテンプレートを引き出します。このとき"target"という名前のディレクトリが作成されますが無視してください。 +1. プロンプトが表示されたら、アプリケーションの名前を`hello-world`とします。これにより、"hello-world "というプロジェクトが作成されます。 +1. それでは、生成されたばかりのものを見てみましょう: + +``` +- hello-world + - project (sbt が利用するファイル) + - build.properties + - build.sbt (sbt のビルド定義) + - src + - main + - scala (あなたの Scala のコードはすべてここに入る) + - Main.scala (プログラムのエントリーポイント) <-- 今、必要なのはこれだけです +``` + +sbt についての詳しいドキュメントは、[Scala Book](/scala3/book/tools-sbt.html)([Scala 2バージョンはこちら](/overviews/scala-book/scala-build-tool-sbt.html))と、[sbt の公式ドキュメント](https://www.scala-sbt.org/1.x/docs/ja/index.html)に掲載されています。 + +### IDEを使う + +このページの残りの部分を読み飛ばして、[Building a Scala Project with IntelliJ and sbt](/getting-started/intellij-track/building-a-scala-project-with-intellij-and-sbt.html)に進んでも問題ありません。 + +## hello-world プロジェクトを開く + +IDE を使ってプロジェクトを開いてみましょう。最もポピュラーなものは IntelliJ と VSCode です。どちらも豊富な IDE 機能を備えていますが、他にも[多くのエディタ](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)を使うことができます。 + +### IntelliJ を使う + +1. [IntelliJ Community Edition](https://www.jetbrains.com/idea/download/)をダウンロードしてインストールします。 +1. IntelliJ プラグインのインストール方法にしたがって、[Scala プラグインをインストール](https://www.jetbrains.com/help/idea/managing-plugins.html)します。 +1. `build.sbt`ファイルを開き、*Open as a project*を選択します。 + +### VSCode で metals を使う + +1. [VSCode](https://code.visualstudio.com/Download)をダウンロードする +1. [Marketplace](https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=scalameta.metals)から Metals extension をインストールする +1. 次に、build.sbt ファイルがあるディレクトリを開きます(前の指示に従った場合は、hello-world というディレクトリになるはずです)。プロンプトが表示されたら、「Import build」を選択します。 + +> +>[Metals](https://scalameta.org/metals) は、[VS Codeや Atom、Sublime Textなど](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)のエディタで Scala のコードを書くためのサポートを提供する「Scala 言語サーバ」であり、Language Server Protocol を使用しています。 +> Metalsはバックグラウンドで[BSP(Build Server Protocol)](https://build-server-protocol.github.io/)を使用してビルドツールと通信します。Metalsの仕組みについては、[「Write Scala in VS Code, Vim, Emacs, Atom and Sublime Text with Metals」](https://www.scala-lang.org/2019/04/16/metals.html)を参照してください。 + +### ソースコードをいじってみよう + +この2つのファイルを IDE で表示します: + +- _build.sbt_ +- _src/main/scala/Main.scala_ + +次のステップでプロジェクトを実行すると、_src/main/scala/Main.scala_のコードを実行するために、_build.sbt_の設定が使われます。 + +## Hello World の実行 + +IDE の使用に慣れている場合は、IDE から_Main.scala_のコードを実行することができます。 + +または、以下の手順でターミナルからアプリケーションを実行できます: + +1. `hello-world`ディレクトリに`cd` する +1. `sbt`コマンドを実行し、sbt console を開く +1. `~run`と打ち込む。 `~` は全てのコマンドの前に追加できるコマンドで、ファイル保存を検知してコマンドを再実行してくれるため、編集・実行・デバッグのサイクルを高速に行うことができます。sbt はここでも`target`ディレクトリを生成しますが無視してください。 + +このプロジェクトの`run`を止めたければ、`[Enter]`を押して`run`コマンドを中断します。その後`exit`と入力するか`[Ctrl+D]`を押すと sbt が終了し、コマンドラインプロンプトに戻ります。 + +## 次のステップ + +上記のチュートリアルの後は以下の教材に進んでください。 + +* [The Scala Book](/scala3/book/introduction.html) (Scala 2版は[こちら](/overviews/scala-book/introduction.html))はScalaの主な機能を紹介する短いレッスンのセットを提供します。 +* [The Tour of Scala](/tour/tour-of-scala.html) Scalaの機能を一口サイズで紹介します。 +* [Learning Resources](/learn.html) オンラインのインタラクティブなチュートリアルやコースです。 +* [books](/books.html) 人気のある Scalaの 書籍を紹介します +* [The migration guide](/scala3/guides/migration/compatibility-intro.html) 既存の Scala 2コードベースを Scala 3に移行する際に役立ちます。 + +## ヘルプが必要な人は +他の Scala ユーザーとすぐに連絡を取りたい場合は、多くのメーリングリストやリアルタイムのチャットルームがあります。これらのリソースのリストや、どこに問い合わせればよいかについては、[コミュニティページ](https://scala-lang.org/community/)をご覧ください。 + +### (日本語のみ追記) +Scala について日本語で質問したい場合、Twitterでつぶやくと気づいた人が教えてくれます。 + + + + + + + + + diff --git a/_ja/getting-started/index.md b/_ja/getting-started/index.md index b3b32e468d..3a20db86c6 100644 --- a/_ja/getting-started/index.md +++ b/_ja/getting-started/index.md @@ -6,172 +6,4 @@ language: ja includeTOC: true --- -このページは Scala 2と Scala 3の両方に対応しています。 - -## インストールなしで今すぐ Scala を試す! - -Scala を今すぐ試すにはブラウザで「Scastie」を使います。 -Scastieは Scala のサンプルコードがどのように動作するかをブラウザで簡単に試すことができるオンライン「playground」で、様々なバージョンのコンパイラと公開されているライブラリが利用できます。 - -> Scastie は Scala 2と Scala 3の両方をサポートしていますが、デフォルトでは Scala 3になっています。Scala 2のスニペットをお探しの方は、[こちら](https://scastie.scala-lang.org/MHc7C9iiTbGfeSAvg8CKAA)をご覧ください。 - -## コンピューターに Scala をインストールする - -Scala をインストールすると、コンパイラやビルドツールなどの様々なコマンドラインツールが同時にインストールされます。 -私たちは必須ツール全てを確実にインストールするために「Coursier」の使用をお勧めしますが、それらを手動でインストールすることもできます。 - -### Scala インストーラーを使う(推奨) - -Scala のインストーラーは[Coursier](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)というツールで、コマンドは`cs`です。このツールを使うと、JVM と標準 Scala ツールがシステムにインストールされます。 -以下の手順でお使いのシステムにインストールしてください。 - -
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Follow the instructions to install the cs launcher then run:

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$ ./cs setup

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- - -`cs setup` は JVM の管理だけでなく、便利なコマンドラインツールもインストールします: - -- JDK (インストール済みでなければ) -- [sbt](https://www.scala-sbt.org/) ビルドツール -- [Ammonite](https://ammonite.io/), 強化された REPL -- [scalafmt](https://scalameta.org/scalafmt/), コードフォーマッター -- `scalac` (Scala 2 コンパイラー) -- `scala` (Scala 2 の REPL と script runner). - -`cs`の詳細については、[ccoursier-cliのドキュメント](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)をご覧ください。 - -> 現在`cs setup` は Scala 2 のコンパイラとランナー(それぞれ`scalac`と`scala`コマンド)をインストールします。ほとんどのプロジェクトでは Scala 2 と Scala 3 の両方に対応したビルドツールを使用しているので、通常は問題になりません。しかし、以下の追加コマンドを実行することで、Scala 3のコンパイラとランナーをコマンドラインツールとしてインストールすることができます。 -> ``` -> $ cs install scala3-compiler -> $ cs install scala3 -> ``` - -### 手動でのインストール - -Scala プロジェクトのコンパイル、実行、テスト、パッケージ化に必要なツールは Java と sbt の2つだけです。 -Java のバージョンは8または11です。 -これらを手動でインストールするには: - -1. Java 8または11がインストールされていない場合は、[Oracle Java 8](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk8-downloads.html)、[Oracle Java 11](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk11-downloads.html)、または[AdoptOpenJDK 8/11](https://adoptopenjdk.net/)からJavaをダウンロードしてください。Scala と Java の互換性の詳細については、[JDK Compatibility](/overviews/jdk-compatibility/overview.html)を参照してください。 -1. [sbt](https://www.scala-sbt.org/download.html)をインストールしてください。 - -## sbt で「Hello World」プロジェクトを作成する - -sbt をインストールしたら、次のセクションで説明する Scala プロジェクトを作成する準備ができました。 - -プロジェクトの作成には、コマンドラインまたはIDEを使用します。コマンドラインに慣れている方は、その方法をお勧めします。 - -### コマンドラインを使う - -sbt は、Scala のビルドツールです。sbt は、Scala のコードをコンパイルし、実行し、テストします。(sbt は、Scala コードのコンパイル、実行、テストを行います(ライブラリの公開やその他多くのタスクも可能です)。 - -sbt で新しい Scala プロジェクトを作成するには、以下の手順で行います: - -1. 空のディレクトリに`cd`する. -1. Scala 3プロジェクトを作成する場合は`sbt new scala/scala3.g8`、Scala 2プロジェクトを作成する場合は`sbt new scala/hello-world.g8`というコマンドを実行します。これは、GitHub からプロジェクトのテンプレートを引き出します。このとき"target"という名前のディレクトリが作成されますが無視してください。 -1. プロンプトが表示されたら、アプリケーションの名前を`hello-world`とします。これにより、"hello-world "というプロジェクトが作成されます。 -1. それでは、生成されたばかりのものを見てみましょう: - -``` -- hello-world - - project (sbt が利用するファイル) - - build.properties - - build.sbt (sbt のビルド定義) - - src - - main - - scala (あなたの Scala のコードはすべてここに入る) - - Main.scala (プログラムのエントリーポイント) <-- 今、必要なのはこれだけです -``` - -sbt についての詳しいドキュメントは、[Scala Book](/scala3/book/tools-sbt.html)([Scala 2バージョンはこちら](/overviews/scala-book/scala-build-tool-sbt.html))と、[sbt の公式ドキュメント](https://www.scala-sbt.org/1.x/docs/ja/index.html)に掲載されています。 - -### IDEを使う - -このページの残りの部分を読み飛ばして、[Building a Scala Project with IntelliJ and sbt](/getting-started/intellij-track/building-a-scala-project-with-intellij-and-sbt.html)に進んでも問題ありません。 - -## hello-world プロジェクトを開く - -IDE を使ってプロジェクトを開いてみましょう。最もポピュラーなものは IntelliJ と VSCode です。どちらも豊富な IDE 機能を備えていますが、他にも[多くのエディタ](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)を使うことができます。 - -### IntelliJ を使う - -1. [IntelliJ Community Edition](https://www.jetbrains.com/idea/download/)をダウンロードしてインストールします。 -1. IntelliJ プラグインのインストール方法にしたがって、[Scala プラグインをインストール](https://www.jetbrains.com/help/idea/managing-plugins.html)します。 -1. `build.sbt`ファイルを開き、*Open as a project*を選択します。 - -### VSCode で metals を使う - -1. [VSCode](https://code.visualstudio.com/Download)をダウンロードする -1. [Marketplace](https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=scalameta.metals)から Metals extension をインストールする -1. 次に、build.sbt ファイルがあるディレクトリを開きます(前の指示に従った場合は、hello-world というディレクトリになるはずです)。プロンプトが表示されたら、「Import build」を選択します。 - -> ->[Metals](https://scalameta.org/metals) は、[VS Codeや Atom、Sublime Textなど](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)のエディタで Scala のコードを書くためのサポートを提供する「Scala 言語サーバ」であり、Language Server Protocol を使用しています。 -> Metalsはバックグラウンドで[BSP(Build Server Protocol)](https://build-server-protocol.github.io/)を使用してビルドツールと通信します。Metalsの仕組みについては、[「Write Scala in VS Code, Vim, Emacs, Atom and Sublime Text with Metals」](https://www.scala-lang.org/2019/04/16/metals.html)を参照してください。 - -### ソースコードをいじってみよう - -この2つのファイルを IDE で表示します: - -- _build.sbt_ -- _src/main/scala/Main.scala_ - -次のステップでプロジェクトを実行すると、_src/main/scala/Main.scala_のコードを実行するために、_build.sbt_の設定が使われます。 - -## Hello World の実行 - -IDE の使用に慣れている場合は、IDE から_Main.scala_のコードを実行することができます。 - -または、以下の手順でターミナルからアプリケーションを実行できます: - -1. `hello-world`ディレクトリに`cd` する -1. `sbt`コマンドを実行し、sbt console を開く -1. `~run`と打ち込む。 `~` は全てのコマンドの前に追加できるコマンドで、ファイル保存を検知してコマンドを再実行してくれるため、編集・実行・デバッグのサイクルを高速に行うことができます。sbt はここでも`target`ディレクトリを生成しますが無視してください。 - -このプロジェクトの`run`を止めたければ、`[Enter]`を押して`run`コマンドを中断します。その後`exit`と入力するか`[Ctrl+D]`を押すと sbt が終了し、コマンドラインプロンプトに戻ります。 - -## 次のステップ - -上記のチュートリアルの後は以下の教材に進んでください。 - -* [The Scala Book](/scala3/book/introduction.html) (Scala 2版は[こちら](/overviews/scala-book/introduction.html))はScalaの主な機能を紹介する短いレッスンのセットを提供します。 -* [The Tour of Scala](/tour/tour-of-scala.html) Scalaの機能を一口サイズで紹介します。 -* [Learning Resources](/learn.html) オンラインのインタラクティブなチュートリアルやコースです。 -* [books](/books.html) 人気のある Scalaの 書籍を紹介します -* [The migration guide](/scala3/guides/migration/compatibility-intro.html) 既存の Scala 2コードベースを Scala 3に移行する際に役立ちます。 - -## ヘルプが必要な人は -他の Scala ユーザーとすぐに連絡を取りたい場合は、多くのメーリングリストやリアルタイムのチャットルームがあります。これらのリソースのリストや、どこに問い合わせればよいかについては、[コミュニティページ](https://scala-lang.org/community/)をご覧ください。 - -### (日本語のみ追記) -Scala について日本語で質問したい場合、Twitterでつぶやくと気づいた人が教えてくれます。 - - - - - - - - - +{% include _ja/getting-started.md %} diff --git a/_ja/scala3/getting-started.md b/_ja/scala3/getting-started.md index c10adb3fb8..120647c4c2 100644 --- a/_ja/scala3/getting-started.md +++ b/_ja/scala3/getting-started.md @@ -5,247 +5,4 @@ scala3: true language: ja --- - - -## Try Scala without installing anything - -いますぐ Scala 3 を試してみたいなら ブラウザ上で動作する“Scastie” を使ってみよう。 -_Scastie_ は Scala のコードがどのように動作するか試せるオンラインのプレイグラウンドである。全ての Scala のコンパイラと公開されているライブラリを使うこともできる。 - - -## Scala をインストールする - -Scala をインストールするということはつまり、さまざまなコマンドラインツールやビルドツールをインストールするということである。 -Scala のインストーラツール "Coursier" を使うのが推奨されている。Coursier を使えばインストールが必要なものすべてを自動でインストールできる。 もちろん、手動でそれぞれのツールをインストールすることもできる。最低限 Java、sbt があれば Scala のコードを書き始められる。 - -### Scala インストーラ を使う (推奨) - -Scala インストーラは [Coursier](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)という名前のツールで、メインコマンドは`cs`である。 -Coursier はシステムに JVM と Scala のツールがインストールされているかどうか確認する。 - -次の手順に従って Coursier をインストールしてください。 - -
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cs launcherをインストールする手順に従ってインストールし、次のコマンドを実行する。:

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$ ./cs setup

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- -JVM の管理に加えて、 `cs setup` コマンドは次のような便利なコマンドラインツールもインストールする。: - -- JDK -- ビルドツール [sbt](https://www.scala-sbt.org) と [mill](https://com-lihaoyi.github.io/mill/) -- [Ammonite](https://ammonite.io), 高機能 REPL -- [scalafmt](https://scalameta.org/scalafmt), the Scala formatter -- [Coursier CLI](https://get-coursier.io/docs/cli-overview), Scala で書かれたアプリケーションをインストールできる -- (**Scala 2.13** 向けの `scala` コマンドと `scalac` コマンド。Scala 3 用ではない。) - - - -`cs setup`を実行したら以下のコマンドで Java, Scala がインストールされているかどうか確認する。 - -```shell -java --version -scala --version -``` - -詳しくは、 [coursier-cli documentation](https://get-coursier.io/docs/cli-overview)を読もう。 - -### ... または、手動でインストールする - -Scala プロジェクトをコンパイル、実行、テストやパッケージングするには次の二つのツールだけで十分である。Java 8 または 11、そして sbt である。 -これらのツールを手動でインストールするには、以下の手順に従ってください。 - -1. Java を [Oracle Java 8](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk8-downloads.html), [Oracle Java 11](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk11-downloads.html), か [AdoptOpenJDK 8/11](https://adoptopenjdk.net/)からダウンロードする。 Scala/Java の互換性の詳細については [JDK Compatibility](/overviews/jdk-compatibility/overview.html) を参照せよ。 -2. [sbt](https://www.scala-sbt.org/download.html) をインストールする。 - -## sbtで “Hello, world” プロジェクトを作成する - -Scala 3 をインストールする前に、Scala を使ったことがない開発者に向けて sbt を使ってプロジェクトを作成、実行する方法について解説する。 - -もし sbt でプロジェクトを作成する方法を既に知っているなら 「Scala 3 のインストール」 の章まで読み飛ばしていい。 - -コマンドライン、IDE のどちらからでも sbt プロジェクトを作成できる。 - -もし慣れているならコマンドラインツールを使うアプローチを推奨する。 - - -### コマンドラインツールを使う - -sbt は Scala のビルドツールである。 -sbt を使って Scala のコードをコンパイル、実行やテストできる。 - -(ライブラリを公開したり他の様々なタスクを実行することもできる。) - -sbt で新しくプロジェクトを作成するには次の手順に従ってください。: - -1. `cd` コマンドで新しいディレクトリに移動する。 -1. `sbt new scala/hello-world.g8` コマンドを実行する。 -このコマンドを実行すると ['hello-world' template][template-url] を GitHub から pull する。 -また、無視してよい _target_ フォルダを作成する。 -1. ターミナルでアプリケーション名の入力を促されたら `hello-world` と入力する。 - "hello-world"と言う名前のプロジェクトが作成される。 -1. 次のようなファイル、ディレクトリが作成される: - -``` -hello-world/ - project/ (sbt が管理するファイルがここに入ります。) - build.properties - src/main/scala/ (Scala のソースコードはここに書きます。) - Main.scala (プログラムのエントリーポイントです。) - build.sbt (sbt の ビルド定義ファイルです。) -``` -今のところ `src/main/scala` にある `Main.scala` だけ必要である。 - -sbt の詳しいドキュメントは [Scala Book](/scala3/book/scala-tools.html) と sbt 公式 [documentation](https://www.scala-sbt.org/1.x/docs/index.html) にある。 - - -{% comment %} -### With IntelliJ IDEA - -これ以降は読み飛ばしてそのまま [Building a Scala Project with IntelliJ and sbt](/getting-started/intellij-track/building-a-scala-project-with-intellij-and-sbt.html)を見ても問題ない。 -{% endcomment %} - - -## “Hello, world” プロジェクトを開く - -IDE を使ってプロジェクトを開く。 -最も人気なエディタは IntelliJ IDEA と VS Code である。 -どちらも 高度な IDE 機能を提供している。しかし、 [その他のエディタ](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)を使うこともできる。 - -### IntelliJ IDEA を利用する - -1. [IntelliJ Community Edition](https://www.jetbrains.com/idea/download/) をダウンロード、インストールする。 -1. リンク先の手順に従って Scala プラグインをインストールする。 [the instructions on how to install IntelliJ plugins](https://www.jetbrains.com/help/idea/managing-plugins.html) -1. _build.sbt_ ファイルを開いて、 _Open as a project_ を選択する。 - -### VS Code と Metals を利用する - -1. [VS Code](https://code.visualstudio.com/Download) をダウンロードする。 -1. [Marketplace](https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=scalameta.metals) から 拡張機能 Metals をインストールする。 -1. 次に、_build.sbt_ ファイルが置いてあるディレクトリを開いてください。ダイアログが表示されたら _Import build_ をクリックする。 - ->[Metals](https://scalameta.org/metals) は Scala の lauguage server である。Metals は Lauguage Server Protocol を使ってVS Code やその他のエディタ、たとえば[Atom, Sublime Text, and more](https://scalameta.org/metals/docs/editors/overview.html)、で Scala を書くための補助機能を提供している。 -(Metals の仕組みについて詳しく知りたい方は、以下のリンクを参照。 [“Write Scala in VS Code, Vim, Emacs, Atom and Sublime Text with Metals”](https://www.scala-lang.org/2019/04/16/metals.html).) - - - -### ソースコードを見る - -以下の2つのファイルをIDEで開く: - -- _build.sbt_ -- _src/main/scala/Main.scala_ - -次のステップでプロジェクトを起動したとき、_build.sbt_ に書かれた設定が _src/main/scala/Main.scala_ を実行するために使われる。 - - -## “Hello, world” プロジェクトを実行する - -IDEを使ってコードを書くのに特に抵抗がないなら、 _Main.scala_ に書かれたコードをIDEから実行しよう。 - -そうでないなら、次の手順でターミナルからアプリケーションを実行することもできる。 - -1. `cd` コマンドで _hello-world_ に移動する。 -1. `sbt` コマンドを実行してください。sbt console が開く。 -1. `~run` と入力。 - `~` は オプショナルな接頭辞で、これを付けるとファイルを保存するたびに sbt がそのコマンドを実行するので 編集/実行/デバッグのサイクルを高速に回せる。sbt は自身が使うために `target` ディレクトリを生成する。 開発者はこのディレクトリを無視してよい。 - -このプロジェクトを試し終えたら、エンターキーを押し `run` コマンドの実行を停止しよう。 - -`exit`と入力するか `[Ctrl][d]` ショートカットをおすと sbt から出てコマンドプロンプトに戻る。 - -### Scala 3 のインストール - -Scala 3 を始めるには以下のような方法があります。詳しくは[こちら](https://dotty.epfl.ch/)も参照してください。 - -1. sbt をインストールし sbt で`sbt new lampepfl/dotty.g8` を実行して Scala 3 プロジェクトを始めることができる。 -1. 先に説明した通り、`cs setup` コマンドを使って Java、Scala(2.**)の環境をセットアップすることができる。 また、`cs install scala3-compiler`、`cs install scala3-repl`コマンドでそれぞれ Scala 3 のコンパイラ、 Scala 3 の REPL をインストールできる。 -1. Scala 3 のソースを[ここ](https://github.com/lampepfl/dotty/releases)から手動でインストールすることができる。 - -#### sbt を使って Scala 3 プロジェクトをはじめる(オプショナル) - -上の手順で`cs setup` をすでに実行しているなら `sbt`コマンドが使えるようになっているはずである。 以下のコマンドを実行することで Scala 3 のテンプレートプロジェクトを作れる。 -```shell -sbt new lampepfl/dotty.g8 -``` - -Scala 2 とクロスコンパイル可能なプロジェクトテンプレートを利用する場合は以下のコマンドを実行しよう。 - -```shell -sbt new lampepfl/dotty-cross.g8 -``` -#### Coursierを使ってScala 3 用のコンパイラと REPL をインストールする(オプショナル) - -以下では Scala 3 のコンパイラ、REPL と Scala 3 をインストールする手順を説明する。 - -```shell -cs install scala3-compiler -cs install scala3-repl -``` - -インストールしたコンパイラ、REPL は`cs launch ` で実行できる。 -```shell -cs launch scala3-compiler -- Hello.scala -``` - -```shell -cs launch scala3-repl -``` - - - -#### Scala 3 を手動でインストールする(オプショナル) - -Scala 3 はまだリリースされていないので Github から最新のソース(2021/03時点で scala3-3.0.0-RC1 )を直接ダウンロードしてpathを通す。 - -```shell -wget https://github.com/lampepfl/dotty/releases/download/3.0.0-RC1/scala3-3.0.0-RC1.tar.gz -tar -zxvf scala3-3.0.0-RC1.tar.gz -``` - - - - - -## 次のステップ - -Scala 3 を使った 最初の “Hello world” プロジェクトを作れたので、 次のステップに進む。 - -以下の記事をチェックしよう: - -- [The Scala 3 Book](/scala3/book/introduction.html), Scala の主要な機能の導入となる一連の短いレッスンが用意されている。 -- [The migration guide](/scala3/guides/migration/compatibility-intro.html) 既にある Scala 2 で書かれたコードベースを Scala 3 に移行する際に役立つ情報がまとめてある。 - -他の Scala ユーザーと交流したいなら、いくつかのメーリングリストやリアルタイムチャットルームがある。 -これらのリソースのリストや助けを求める場所を探すには、[Scala community page](https://scala-lang.org/community/) をチェックしよう。 - - - - - - - - - - -[template-url]: https://github.com/scala/hello-world.g8 +{% include _ja/getting-started.md %}