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| 1 | +# 推奨活動ガイドライン |
| 2 | +<center>(<a href="https://coderdojo.com/news/2014/06/04/coderdojo-recommended-practice/">英語の原文を読む</a>)</center> |
| 3 | +<br/> |
| 4 | + |
| 5 | +<div align="center"><b> |
| 6 | +Ninja全員にとってのルールはただ1つ = なによりもカッコよく!<br /> いじめ、うそつき、人の時間を無駄にするなどはカッコ悪いことだ!<br /> |
| 7 | +</b></div> |
| 8 | + |
| 9 | +<div align="right"><br /> |
| 10 | +翻訳: Tomomi Kosaka<br /> |
| 11 | +</div> |
| 12 | + |
| 13 | +## 概要 |
| 14 | + |
| 15 | +この文書は、CoderDojoに通う子ども達全員に安全かつ創造的な場所を提供するために、CoderDojo Foundationが個別のDojo全てに対して推奨する一連の指針 (RP: Recommended Practice) を詳述したものである。 |
| 16 | + |
| 17 | +本文書で定める指針については、CoderDojoコミュニティ、諮問委員会の協議プロセスを経て、または、CoderDojo Foundation の理事会での協議を経て、如何なる段階においても改正されることがある。 |
| 18 | + |
| 19 | +2014年6月11日から2014年7月12日、初版の推奨活動ガイドラインについてのオープンな協議を行う期間が設けられた。この期間中、世界中のCoderDojoコミュニティの誰もがフィードバックの提出や修正の提案を行うことができた。本RPは初版の改訂版で、CoderDojoコミュニティのメンバーからのフィードバックを元に改正されたものである。 |
| 20 | + |
| 21 | +## 免責条項 |
| 22 | + |
| 23 | +本RPは、指針のガイドラインおよびポリシーの一般的な言明をまとめたものに過ぎない。本RPは、法的な取り決めでも如何なる性質の法律上の助言でもない。 |
| 24 | + |
| 25 | +各々のDojoは、各自実施する活動に対して責任を負うとともに、現地法を確実に順守しなければなならない。CoderDojo Foundation は個別のDojoの活動に対し、このRPに従っているか否かに関わらず責任も負債も負わない。 |
| 26 | + |
| 27 | +## 推奨活動ガイドライン (RP) とは何か? |
| 28 | + |
| 29 | +CoderDojoの推奨活動ガイドライン (RP) とは、Dojoが対応することを選べる一連の5つの指針である。これら5つの指針は、新規および既存のDojoがCoderDojoの最も優良な実施基準を満たすためのガイドとしての機能を果たす。 |
| 30 | + |
| 31 | +ここで示す重要な点は、Ninja全員のCoderDojoでのルールはただ1つ、カッコよくいようということである。しかしながら私たち大人は、Ninja達が楽しくコーディングを学べる安全な場所づくりを確実なものとすべく、更に一歩踏み込む必要がある。 |
| 32 | + |
| 33 | +CoderDojo Foundationが考えているのは、本RPの内容に適合することが各Dojoにとってできるだけ手間にならないことである。RPの文中で参照する全文書は、Dojoでの使用を目的に全文およびテンプレートフォームで提供される予定である。 |
| 34 | + |
| 35 | +RPの中心となる5つの指針は次の通りである。 |
| 36 | + |
| 37 | +- i. ボランティア主導のコミュニティの構築 |
| 38 | +- ii. 子ども達にとって安全な場所づくり |
| 39 | +- iii. CoderDojoの精神を網羅すること |
| 40 | +- iv. オンラインの安全性 |
| 41 | +- v. レビューおよびコミュニケーション |
| 42 | + |
| 43 | +## 指針 |
| 44 | + |
| 45 | +### 1. ボランティア主導のコミュニティの構築: |
| 46 | +私たちのDojoは、熱意あるボランティアのコミュニティによって推進されている。 |
| 47 | + |
| 48 | +- 1.1 私たちのDojoはボランティア主導である。 |
| 49 | +- 1.2 私たちのメンターは、次のボ世代を元気づけることに熱意を持つボランティアである。 |
| 50 | +- 1.3 私たちのボランティアは全員、自分のボランティアとしての役割を自覚している。彼らはメンターガイドを再確認し、十分なサポートを有することに満足してる。 |
| 51 | +- 1.4 私たちのボランティアは全員、私たちのDojos Volunteer Agreement(CoderDojoボランティアの同意書)を再確認するとともに同意した。 |
| 52 | +- 1.5 私たちは、保護者のDojoへの関与と参加を奨励する。 |
| 53 | + |
| 54 | + |
| 55 | +### 2. 子ども達にとって安全な場所づくり: |
| 56 | +私たちのDojoは、子ども達にとって安全に創作活動できる場であることを確実にするために必要な措置をとる。 |
| 57 | + |
| 58 | +- 2.1 私たちは、地域における最良の児童保護基準を確実に満たすことため、調査および必要な措置を取る。 |
| 59 | +- 2.2 私たちは児童保護ポリシーを実施しており、ボランティア全員それを自覚するとともに必要な手順で訓練されている。<b>または</b>、もし地域でそのような必須事項がなければ、メンター全員がCoderDojo Child Protection101の文書を再確認済みである。 |
| 60 | +- 2.3 私たちは、Dojo会場を再調査し、防火や安全基準など必要な評価を満たしていることに満足している。 |
| 61 | +- 2.4 管轄域の法規定に応じて、長期参加しているボランティアの身元調査は行われている、<b>または</b>、Dojoセッション中は全保護者が会場内にいる。 |
| 62 | +- 2.5 私たちは、適切な第三者損害賠償責任保険に加入している、<b>または</b>、私たちの会場スポンサーかホストが保険を掛けている。 |
| 63 | +- 2.6 私たちのDojoの全出席者及びその保護者は、Dojos Attendee Agreement(Dojo参加者の同意書)を再確認すると共に同意済みである。 |
| 64 | + |
| 65 | +### 3. CoderDojo精神の具体化: |
| 66 | +全てのDojoはそれそれ本質的に異なるが、共通するCoderDojoの価値観と指針を順守する。その一連の価値観と指針は、私たちのDojoを具体化するものである。 |
| 67 | + |
| 68 | +- 3.1 私たちは、Dojoの出席者へ出席または参加の費用を請求しない。 |
| 69 | +- 3.2 出席者は、仲間同士のメンタリングおよび自主学習を通じてお互いに学習することが奨励される。 |
| 70 | +- 3.3 私たちのDojoは、学校のクラス環境とは異なり、子ども達がテクノロジーを探求し創造することを後押しするメンターが手助けする場所である。 |
| 71 | +- 3.4 出席者の多様性を尊重する。人種、性別、性的指向、または宗教による差別をしない。 |
| 72 | +- 3.5 私たちは、Dojoへ長期参加している若いメンバーに、Dojoの運営や指導の役割に関わるよう積極的に奨励する。 |
| 73 | + |
| 74 | +### 4. オンラインの安全性: |
| 75 | +私たちは、該当する管轄地域でのデータ保護について調査し、メンバーの詳細情報について取得目的の範囲で使用をすることを保証する。 |
| 76 | + |
| 77 | +- 4.1 私たちのメンターは、CoderDojo Web Safety101の文書の内容に精通している。 |
| 78 | +- 4.2 私たちのDojo出席者は、Webの安全性が重要であることを自覚している。 |
| 79 | +- 4.3 私たちのDojoは、年齢に適したコンテンツの使用に限り許可している。 |
| 80 | +- 4.4 私たちのDojoは、該当する管轄地域でのデータ保護法を順守している。 |
| 81 | + |
| 82 | +### 5. レビューとコミュニケーション: |
| 83 | + |
| 84 | +私たちは、CoderDojo活動の形成を支援する上で、CoderDojo Foundationとのコミュニケーションが重要であることを理解している。 |
| 85 | + |
| 86 | +- 5.1 私たちは、パートナーシップおよび効果の測定に要する情報をCoderDojo Foundationへ提供することの支援に同意する。 |
| 87 | +- 5.2 私たちは、クレームを含むメンバーから寄せられる偽りない全てのフィードバックについて真摯に受け止めることを約束する。 |
| 88 | +- 5.3 私たちは、ボランティアおよびメンバーに対し、[KataKnowledgeBase](http://kata.coderdojo.com/wiki/Main_Page) および [GitHub](https://github.com/CoderDojo) のアカウントを通じ、広域のCoderDojo運動に貢献するよう奨励する |
| 89 | +- 5.4 私たちは、ボランティアおよびメンバーに対し、地域のグループ、ソーシャルメディア、フォーラム、そして[CommunityCalls](https://www.eventbrite.ie/o/coderdojo-foundation-4101852373)を通じて広域のCoderDojoコミュニティに参加するよう奨励する。 |
| 90 | + |
| 91 | +## RPの自己評価 |
| 92 | + |
| 93 | +RPの目的は可能な限り包括的であることであり、指針を満たすことを望む全Dojoが最小限の努力で実現できるようにする。RPは自己評価モデルを基本とする予定で、シンプルな構成のものがDojoに提供される。そして自分のDojoの現状把握、将来の改良に向けた計画を定めることを可能にする。CoderDojo Foundationは、Dojoがその進捗を測るために必要なツールを用意するつもりである。 |
| 94 | + |
| 95 | +Dojoは、CoderDojo Foundationと連携をとる。CoderDojo Foundationは、RPを実施するための指針を提供するサポート母体として、更に統計やマンツーマンの通話を通じてDojoの進展の正当性を確認する評価機能として活動する予定である。 |
| 96 | + |
| 97 | + |
| 98 | +## 現在進行中のプロセス |
| 99 | + |
| 100 | +CoderDojo運動が世界の新しい土地や文化で成長し続けるにつれ、RPはCoderDojoと平行して進化していくだろう、CoderDojoコミュニティは、共同でRPを発展させることを目的に、得た教訓およびフィードバックを相互におよびコミュニティ内で共有することが奨励される。 |
| 101 | + |
| 102 | + |
| 103 | +## 次のステップ |
| 104 | + |
| 105 | +9月から12月の間、ボランティアとして参加を申し出た世界25箇所のDojoでRPが試験運用される予定である。特定された問題は如何なるものも解明し、必要な修正を行う予定である。全文書は2015年1月に公開し、その時点で全てのDojoに対してRPでの話合いと参加に加わるよう奨励する予定である。 |
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| 107 | +<br /> |
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